季節の果物でジャムを作る

ジャムの瓶詰めとパンにつけたところ はんどめいどスイーツ
ジャムの瓶詰めとパンにつけたところ
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季節の果物でジャムを作る

ジャムの瓶詰めとパンにつけたところ

1.ジャムを作る楽しさ

季節を感じさせてくれる一番身近なものといえば、やはりスーパーの店先に並ぶ果物たちです。

例えば、りんごが並び始めると、秋だなと感じますよね。

ハウス栽培がこれだけ普及しても、どんなにはしり(早生もの)がもてはやされても、やはり旬の果物が一番美味しいことに変わりはありません。

さくらんぼが真冬に店先に並ぶことはありませんし、りんごはやっぱり秋に一番たくさん出回りますし、価格もお手頃になります。

そんな果物たちの美味しいところをギュッと閉じ込めて作るのがジャムです。

朝食のパンに手作りのジャムをつけて食べる、そんな丁寧な暮らしを始めてみませんか。

ジャムをパンにつけたところ

2.手作りの良いところ

なんといっても自分の好みの味に作れるところです。

買ったジャムが甘すぎると感じたり、酸っぱいと感じたり、誰しもそんな経験がおありだと思います。

そもそもジャムは果物をお砂糖で煮つめて作る物ですが、それは日持ちをさせるための手段なのです。だから、市販の品は保存のためにお砂糖も多め、ものによっては防腐剤が入っていたり、色を鮮やかに見せるための着色料が入っていることもあります。

刻んだリンゴに砂糖を加える

手作りなら、自分の好みの甘さにできるし、余計な添加物も一切なしにできます。

それが手作りの良いところです。

甘さ加減以外にも手作りならではのこだわることができるポイントは他にもあります。

お砂糖の種類もそうです。

せっかくの手作りですから、化学調味料で甘さを増したお砂糖を使うことは控えたいですね。

産地にこだわったり、原材料にこだわったりしてみましょう。

私はサトウキビ由来の無精製のお砂糖を使っています。色が少し茶色なので、いちごの赤い色などがくすんだ仕上がりになるのですが、やはり甘さがしつこくないことを優先しています。

お砂糖の量を減らして、はちみつを補うというのも良いですね。

他にも私がこだわるのは、煮詰め加減です。

レモンの皮を煮詰める

煮詰め方が足りないとサラサラの液体状になってしまいますし、煮詰めすぎるとコテコテに固まってしまいます。ゆるすぎず、固すぎず、好みの固さを見つけてください。

わざとゆるゆるにして、ヨーグルトにかけたり、紅茶に混ぜたり、夏には炭酸水で割ってドリンクにすることもできます。

3.作り方はどの果物でも同じ

ジャムの材料はいたってシンプルです。

果物、砂糖、レモン汁、お好みで白ワインかブランデー。

レモンやオレンジなどといった柑橘類で、皮まで刻んでマーマレードにする場合はレモン汁は不要です。

材料を全部鍋に入れ、時間をかけて煮ていきます。

果物には水分がたっぷり含まれているので、お水も不要です。

火にかけて、お砂糖がきれいに溶けたら弱火にしてじっくりと好みの固さになるまで煮ていきましょう。仕上げたい固さよりもゆるめのうちに火を止めるのがポイントです。鍋のまま冷ますので、火を止めても余熱で火が通り、固くなっていくからです。

いちごやさくらんぼ、ブルーベリーなどは丸ごとそのまま。りんごやキウイ、桃、梨など食べる時に皮をむく果物はジャムを作る時も皮をむきます。

りんごの皮を剥く りんごをイチョウ切りにする

ただし、普段は皮をむいて食べる柑橘類をマーマレードにする場合は、皮ごと水炊きしてやわらかくした後、種を取り出し、皮や内側の袋も細かく刻んで一緒に煮ていきます。

レモンを二つに切る レモンを刻む

種類によっては、皮の内側の白い部分が苦いこともありますので、水炊き後は、十分水にさらしてから使います。

レモンをお鍋で皮ごと煮る 煮たレモンを水にさらす

とはいえ、苦味もまた旨味なので、さらしすぎるのはあまりおすすめできません。

要は果物そのものの旨味を全部閉じ込めるからこそ美味しくなるのです。

4.砂糖の割合はどのくらい?

お砂糖の割合は果物の何%入れたら良いでしょうと、尋ねる方がいらっしゃいますが、大事にするべきは果物そのものが持つ味、つまり甘さも、酸っぱさも、苦さも全てです。

一人一人に個性があるように、りんごはりんごの、いちごはいちごの、オレンジにはオレンジの旨味がありますので、一概に何%という数字では表せません。むしろその曖昧さを大切にしたいと思っています。

今日出会ったりんごはどんなお味を秘めているのでしょう。
果物の旨味とあなたの好みの融合が最適な割合となるのです。

5.どのくらい保存しておけるの?

お砂糖の量と並んでよく聞かれるのが、どのくらい保存が効くのかということです。

冷蔵庫のなかった昔は、秋に収穫した果物を砂糖漬けにして、冬を越したということなので、防腐剤や保存料が入っていなくとも、冷暗所であれば、そのぐらいは保つでしょう。

ジャムを瓶に詰める

ただし、そのためには出来上がったジャムをガラス瓶の口まで詰めて、空気に触れる部分をできるだけ少なくして、きっちりふたを閉めておくことが肝心です。

ガラスの瓶も使う前に煮沸消毒しておきましょう。

瓶を沸騰したお湯に入れる 瓶を熱湯消毒する

当然ですが、一度ふたを開けた後は冷蔵庫に保存し、なるべく早く食べ切ります。

そのためにも大きな瓶に全部詰め込むよりも、小さめの瓶に少しずつ分けて保存するのがおすすめです。

6.旬を大切に

季節の果物でジャムを作るということは、すなわち旬を大切にするということ。美味しい時にその旨味を味わうこと。

それも手作りならではのこだわりの作り方で。

丁寧な暮らしの旬は、今。

今日から始めてみてください。

 

 

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